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パルム・ドール受賞作「万引き家族」を見る前に。 是枝裕和監督 おすすめ作品厳選3作を紹介!

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第71回カンヌ国際映画祭で、是枝裕和監督の『万引き家族』が最高賞であるパルム・ドールを受賞しました。是枝監督作品は公開されると国内・国外問わず高い評価を受けていますがその中でも絶対に押さえておきたい是枝作品を3作だけ紹介します。

話題作の「万引き家族」を見る前に、是枝監督作品を見たことのある人は見直すきっかけに、まだ見たことのない人も絶対に見て後悔のない作品です。

 

 

是枝監督ってどんな人?

1987年に番組制作会社テレビマンユニオンに入社し[6]、テレビ番組のADをしながらドキュメンタリー番組の演出家をつとめる[7]。1995年に『幻の光』で映画監督デビュー[5]。新作を発表するたびに多くの国際映画祭に招待されるなど、国内外で高い評価を受ける映画監督の一人である。

どんな作品が多い?いびつな家族の物語をテーマにした作品たち

 是枝監督作品では「家族」をテーマにした作品に定評がありますが、作中の家族は皆が憧れるような理想的な家族ではありません。

 

 完璧な家族がおそらくありえないように、表面上はうまくいっているように見えても皆なにかしらの問題を抱えながら日々を過ごしている。特に家族の問題は他人に言えるようなものではないから、わかりづらい。

他人ではなく家族であるからこそ、逃げ出すこともできず、それぞれの立場から必死に問題と向き合っていく家族の形が様々な作品で表現されているように思います。

 

家族であることが常に幸せであるとは限らないように、是枝作品も気が滅入るような場面や現実的で深刻なシーンが多く表現されます。

ただそんな状況でもささやかな幸せだったり、家族間での心のつながりができた時、それがどれほど大きな価値を持つかを再認識させられます。

是枝作品をみると家族や家族との関わりについて考えさせられることが多いです。

 

家族をテーマにした作品のおすすめはこちら↓(是枝監督作品も紹介してます)

saburo.hatenablog.com

 

 

是枝裕和監督 おすすめ作品厳選3作を紹介!

1位「誰もしらない」

 


都内の2DKのアパートで大好きな母親と幸せに暮らす4人の兄妹。しかし彼らの父親はみな別々で、学校にも通ったことがなく、3人の妹弟の存在は大家にも知らされていなかった。ある日、母親はわずかな現金と短いメモを残し、兄に妹弟の世話を託して家を出る。この日から、誰にも知られることのない4人の子供たちだけの『漂流生活』が始まる・・・・・・。

  

 絶対に素晴らしい映画なんだけど、二度と見たくない映画。
理由はあまりに悲しすぎるから。

 1988年に実際に発生した巣鴨子供置き去り事件を題材として、是枝裕和監督が15年の構想の末、満を持して映像化した作品。

親が失踪し、過酷な環境に放置された兄弟たちの見せる関係が本当に尊い
これが本当に映画なのか、と思わせるくらい演技が自然で見ていると感情が入り込み過ぎて本当に辛い。

 親からも社会からも完全に見捨てられた環境に置かれた兄弟の健気な姿勢が強烈な印象を残します。本当に見終わった後、自然と無口になります。
小さなお子さんがいる方にはあまりおすすめできない作品です。


2位 奇跡

離婚した両親が仲直りし、ふたたび家族4人で暮らす日を夢みる航一。母親と祖父母と鹿児島で暮らしながら、福岡で父親と暮らす弟龍之介と連絡をとっては、家族を元通りにする方法に頭を悩ませていた。一方、彼らが暮らす鹿児島や博多は九州新幹線全線開通で沸きに沸いていた。開業式の日、博多から南下する「つばめ」と鹿児島から北上する「さくら」、二つの新幹線の一番列車が行き交う瞬間に奇跡が起こる。そんな噂を聞きつけた航一と龍之介は、

まさに「奇跡」を起こすための壮大で無謀な計画を立て始める。もう一度家族を取り戻すため、奇跡を信じた少年たち。彼らが巻き起こした奇跡。航一と龍之介に果たして「奇跡」は起きるのだろうか?(C)2011「奇跡」製作委員会


「誰も知らない」と違って安心しておすすめできる作品です。
家族が離れ離れになってしまうという、小学生にとってはかなり辛い状況ですが、
航一と龍之介の明るさでそんな状況に立ち向かおうとする姿勢が感動的です。

 いつも笑っている小さな子供でも、家族の問題にその小さな胸を痛めているということにハッとさせられます。

もういちど家族4人で暮らすことを夢見ている小さな兄弟を通じて家族は大人だけのものではないと 痛感しました。

 

 

3位 そして父になる

大手建設会社に勤め、都心の高級マンションで妻と息子と暮らす野々宮良多(福山雅治)。ある日、産院からの電話で、6歳になる息子が取り違えられた他人の子だと判明する。妻のみどり(尾野真千子)は気づかなかった自分を責め、一方良多は、優しすぎる息子に抱いていた不満の意味を知る。良多は、相手方の家族と戸惑いながらも交流を始めるが、群馬で小さな電気店を営む斎木雄大リリー・フランキー)とゆかり(真木ようこ)夫婦の粗野な言動が気に入らない。過去取り違え事件では100%血のつながりをとるというが、息子に一心な愛情を注いできたみどりと、温かでにぎやかな家族を築いてきた斎木夫婦は、育てた子を手放すことに苦しむ。早い方がいいという良多の意見で、ついに“交換”が決まるが、そこから、良多の本当の“父”としての葛藤が始まる―。

 

 


誰もが羨むような順風満帆の人生を送っているように見える主人公が子供の取り違えという事件をきっかけにそれまで表立って起きなかった家族の問題に直面し、葛藤する物語。

あくまで子供の取り違えは、潜在的な家族の問題が出てくるきっかけにすぎないというのがミソ。
 自分となにもかもが正反対の相手方の家族に、当初は反発するものの今までわからなかった家族の一面を知っていく過程が興味深い作品。

誰もが羨むような家族ではなくて、自分が一人の個人として家族との向き合っていくということが実は勇気のいることなんだなぁと感じた作品です。

是枝監督作品一覧

今回紹介した作品は実際に僕がみた作品の中で特に印象的だったものを紹介しています。是枝監督の作品はまだまだありますので、気になった方は色々見ていきましょう。

本当にどれも名作揃いです。 

幻の光(1995年)
ワンダフルライフ(1999年)
• DISTANCE(2001年)
• 誰も知らない(2004年)
花よりもなほ(2006年)
歩いても 歩いても(2008年)
• 大丈夫であるように -Cocco 終らない旅-(2008年) - 2015年に再上映[11]
• 空気人形(2009年)
• 奇跡(2011年)
そして父になる(2013年)
海街diary(2015年)
• 海よりもまだ深く(2016年)
三度目の殺人(2017年)
万引き家族(2018年)
• 十年 Ten Years Japan(2018年秋公開予定)