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アラサー文系会社員の逆襲

労働と思索の人エリック・ホッファーに学ぶ、「かっこいい男」とはなにかという問い。

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Eric Hoffer, 1902/7/25 - 1983/5/20

かっこいい大人になりたい。

 

学生の頃は社会人になって仕事で成果を出して、遊びもがんがんやって、

ビジネスでもプライベートでもバリバリやっていると無邪気に思っていた。

大人になったらお金もあるし、経験も増えてかっこいい大人になれる気がしていた。

 

けど現実はそんなに甘くない。

 

仕事は厳しいし、ミスをすれば落ち込む。プライベートでもカッコつけようとして恥をかく。

自分が思っているより前に進めない。

 

じゃあ仕事をバリバリこなして、遊びもスマートにやれたらかっこいい大人といえるのか?

どうやらそんなに単純なものではなさそうだ。

 

先日、エリック・ホッファーを2冊読んだ。 

 

 

 

波止場日記――労働と思索 (始まりの本)

 

エリック・ホッファー自伝―構想された真実

 

社会人になってから学生時代のように本を読めなくなっていた自分がいて、

だけど勉強したいと思う自分との葛藤がずっとあった。

 

独学で学問を続け、港湾労働者として働く間に執筆活動を続け、知的カリスマとして影響力を発揮した生涯を知って、単純に彼のようになりたいと思った。

 

さらに読み進めていくうちに、エリックホッファーの壮絶な過去が明らかになっていく。

幼少期の失明、そして視力の回復、両親との死別、自殺未遂、モンテーニュ「エセー

」との出会い、季節労働と友人の死。

 

彼のユニークな生き方がこの経験を乗り越えて来た結果だとしたら、

誰でも簡単に真似できるものではない。

 

エリックホッファーが教えてくれたのは、自分の思い通りにいかない現実と直面してもへこたれずに、淡々と生きる強靭な知性と頑丈な身体をもった男が「かっこいい男」なんじゃないかといいうこと。 

そしてそれは誰かの模倣じゃなくて自分が自分の境遇と向き合ってきた結果でしかないということ。

 

彼の言葉は本当にシンプルで力強い。

 

短い文章でシンプルかつ批判的に本質をついている。読んだ2冊が日記と自伝だったということもあるが、冗長なロジックや言葉遊びがなく、単純かつ明快。

言葉の世界だけに生きてきたのでなく、実際の世界で身体を使ってタフに生きた感じがある。

 

 飾り気のない実直なスタンスは「かっこいい大人」そのものなんだと思う。